
2008 Herbst -
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仕事関係の話をしている時,眉間に縦に2本しわが寄っているのを自覚する.
みんななんだか笑いながら鷹揚な感じで打合せを進めていくんだけれど,
ドイツ語の時は,少しでも単語を聞きとって何を話されているのか想像しようと必死だし,
英語だってそれはそんなには変わらない.
そういう言語の壁に加えて.
なんといっても,彼らは考えずに会話しているのだ.
考えればどこに問題があるかわかるだろうのに(それともわからないのか?)
それをせずに,どうでもいい問題にばかりつっこんで行こうとする.
これは,コンペの時と同じ傾向である.
例:
前回のケーブル構造では,
明らかにすさまじい反力が来るであろうことが予想される場所があるのに,
そこでない場所の基礎について,環境破壊がどうとか話している.
そうじゃなくて,問題はこっちでしょ?と示唆すると,
そうだねー,じゃー,基礎を地上まであげて,屋外ベンチみたいにしようかー,とか話している.
まず,どのくらいの大きさが必要なのかも抑えてないのに,ベンチの形考えてどうするのかな?
ヨーロッパでは,全体の設計に対して,基本設計に対する敬意が低いと思う.
設計料の割り振りを見てもそうだし,
あとで変えればいいよねー,という雰囲気が漂いまくっている.
今まで携わった幾つかのプロジェクトの経過を見ると,
それが原因で,プロジェクト全体が右往左往して,チーム全体が苦労し,
結果としていい大抵時間切れで方向には行かない.
それは最初にきちんと方向性を決めて,筋を崩さない,ということができていないから.
無駄な労力.
自分一人が打合せの間に,何が大事なのかを必死で考えるから,
自然と眉間に皺が寄る.
一人で感じの悪い人みたいになる.
それはそれで,打合せをいい方向にもっていけないだろう.
どうしたらいいんだろう.
蝋燭の炎の大きさは,芯の長さによって決まっている
一番大きな炎を持続させるには,最初に火を点けてから一度も消さないことだ
大きな敷地を設計するということ.
先日訪れて,初めて,ああこのように都市,と言って言いすぎならば,地域,を変えていくこともできるのだ.
という実感と感慨を持った.
ランドマークを作ることにも,時には意味があるということも.
建築は勿論形だけのものではない.
かつてのプラニングから建築を決めていくやり方では,
最初にプラニングがあって,それに構造をアジャストさせていく.
例えば柱,床といったシステムは,それに対応できるだけの柔軟さを備えた構造だったということ.
#或いは,考えうるプラニングが既にそれに規定されていたということ?
形のブレイクスルーをしようとすると,プラニングを2番目に持ってこざるを得ない訳だが,
構造的にそれなりに理由のある形でさらにプラニングのヴァリエーションに追従できるものはあるだろうか.
今は,設備,詳しく言えば,温度環境,水環境,電気環境,ガス環境など,は,
さらにその後にアジャストさせられている.
将来はそれらも一体として考えられるようになるのだろうか.
地球上で特別な方向は,鉛直及びそれに規定される水平だけである.
そこから90度という角度は特殊性を帯びることになる.面と言うのは法線ベクトルによって規定されるので.
と書こうとして,いやいや,面が法線ベクトルによって規定されているから,90度は特殊なのだと気づく.
そもそも面というものが,摩擦なしでは法線方向にしか荷重を支えられないということから特殊性は来ているのか.
しかし実際には摩擦もあるわけで,幾分かの傾きなら許容できる訳だ.
まあ,ボールなんかだと少々厄介だけれども.
鉄骨造が最初は温室的なもの,仮説的なものの建築であったということ.
例えばそれは,現在の膜構造のようなものだろうか.
圧縮.
幾何学的な形状の妙によって,力学的に成立させる構造.
全体からの構造の一種ではあるが,興味深い.
Hans SharounのStaatsbibliothek zu Berlinにて勉強してみる.1か月で10ユーロで利用できる.
そこここにレベル差のある床が浮いていて,かなり複雑な構成.
使いやすいかはともかく,空間をイメージする能力において,ハンスシャロウンはかなり秀でていたのだと実感する.
トップライトは外側からの形状とは関係なく,GRPと思われる丸い反射用のものから光が降り注ぐ.
外がずっと見渡せて,特に夕空が眺められるのが気持ちがいい.
荷物は透明な袋に入れて持ち込む.
ほとんどの人がラップトップを持ち込んでいるのが印象的.
一人のスペースはかなり広くて使いやすい.
ここの図書館の人は,殆ど英語を話さない.
ミースのNeue Nationalgallerieの40周年のお祝いを催していた.
ドイツ語で何を言っているのかはわからなかったけれど,
夜景ではガラスの反射がない分,より大屋根が浮いて見える.
勿論強烈なグリッドと力強さが最大の特徴ではあるのだけれど,
実はあの庇の大きさもなかなかにすごいことに思えてくる.
建築関係と思しき人たちの集まりを見ると,恰好として安心する.
因みに,今日は進行中のEプロジェクトの写真が送られてきて,
嬉しくて,少し泣いた.