
2008 Herbst -
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アイリーン・アドラー.きれいで官能的で度胸もあって賢い人.
シャーロックにとっての特別な女性.
それを,恋愛感情なのかどうか,という話がある.
が,実はそれは考えなくてもいいんじゃないかなと思っている.
少なくともシャーロックにとって誰でもいい誰かではない,特別な存在であるのは確かだと思う.
それを,恋愛感情と名付けるかどうかは,どちらでもいいことなんではないだろうか.
何をもって恋愛感情と言うか,そもそもよくわからないし,
それは,特別で,しかも少し心揺れるものであったけれど,
それでも自尊心やパズルを解く楽しみに比べて優先される感情ではなかった.
その感情に溺れることをシャーロックが自身に許す程のものではなかったということだろう.
彼女はそもそもの最初に,英国王室にスキャンダラスな写真があると連絡してくるが,
まずはお金は要求しない.
何がしたかったんだろうか.パワーゲーム.
シャーロックは,お金を要求しているのだったら払えばいいと素気無く依頼を断るが,
パワーゲームとなった瞬間急にやる気を出す.
これはもちろん,全てモリアーティの企みだろう.
ネタは持っていてもどう扱っていいかわからずにいたアイリーンに,
どうやってそれを使ってシャーロックと遊べるか,
最終的にゲームに勝てばアイリーンにお金が入るようにできるか,
の知恵を授ける.
何故シャーロックが最後の最後に携帯の解除コードを解けたのか.
それは,彼女がモリアーティの名前を出したからではないだろうか.
それまでシャーロックは,全てアイリーン・アドラーが考えたことなのだと思っていた.
けれど,モリアーティが絡んでいるなら,ことは違う.
企まれたもろもろのストーリー
(パワーゲームを始め,死体を偽装して携帯を一度シャーロックに送り付け,
シャーロックの気持ちを弄びつつ,シャーロックにBond Airの謎を解かせる.
それを強請のネタにして,アイリーンに多額の金と身柄の安全を与える)
の骨格は,アイリーンではなくモリアーティによって描かれたもの.
アイリーンが設定する部分は,もっと情緒的で官能的な部分,そういう人物なのではないか.
そういう人物,金庫の暗号に自分のスリーサイズを使うような女性,であれば,
命そのものといいきる携帯の解除コードにも,ドライな暗号にはしきれずに,
つい意味を持たせたくなってしまうのではないか.
そう考えて,暗号にたどり着いたのではないかな,とか.
ところで,モリアーティはBond Airのパズルは解けなかったんだろうか.
やはりシャーロックと並ぶ頭の回転の速さでも,適正が違っているということなのだろうか.
あの,モリアーティが空に向かってぶぶーとSMSを飛ばすところは大好きなシーン.
さらに一つ疑問が.
シャーロックが携帯を預かっている間,死んだと思われていたアイリーンが生きていると判明する.
(アイリーンがシャーロックにSMSを送る.)
そして,新年,シャーロックからの唯一のSMS,Happy New Yearが送られる,
のだけど,そのやり取りをしたアイリーンの携帯ってなんなのだろう?
寧ろ,データの入っている携帯は,携帯と言いつつ,データ保存装置に過ぎなくて,
基本的には常に別の携帯番号を使っていた,ということなのだろうか.
まぁつつき出したらきりがないところは沢山ある訳だけど.
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